重複処方・多剤が引き起こす健康課題と、自治体・健保が取り組むべき適正服薬対策
- 株式会社メディアラート
- 12月18日
- 読了時間: 4分
更新日:5 日前

重複処方・多剤が引き起こす健康課題
ー自治体・健康保険組合に求められる「適正服薬」への実効的アプローチー
高齢化の進行とともに、医療費の増加は自治体や健康保険組合にとって避けて通れない課題となっています。
その中で近年、医療費適正化と住民・被保険者の健康保持の両面から注目されているのが、「重複処方」「多剤処方」「長期服用が望ましくない薬」の問題です。
これらの服薬課題は、薬剤費の増加要因であるだけでなく、転倒、認知機能の低下、副作用による生活機能の低下など、要介護化や入院リスクにも直結する可能性があります。
服薬リスクは「一部の人の問題」ではありません
複数の医療機関を受診する中で、同じ成分の薬が別々に処方されてしまう。
症状への対応として薬が追加される一方、改善後も処方が見直されず、そのまま継続されてしまう。
こうした状況は、特定のケースに限られたものではありません。
特に高齢者層では、6種類以上の薬を継続的に服用している例も多く、副作用や転倒リスクが高まることが知られています。
しかし実際には、本人が服薬内容を正確に把握することは難しく、医師や薬剤師であっても、他院での処方内容まで完全に把握することは容易ではありません。その結果、問題が顕在化してから初めて対応するという事後的な支援になりがちです。

レセプトデータだからこそ把握できる「服薬の全体像」
こうした服薬リスクを“予防的に”把握するために有効なのが、レセプトデータの活用です。レセプトには、受診医療機関、調剤薬局、処方薬の情報が網羅的に記録されています。
このデータを分析することで、
重複処方
多剤処方
長期服用が望ましくない薬
高齢者に特に注意が必要な薬
月間処方量が過剰な薬
といった個別の診療現場では見つけにくいリスクを可視化することが可能になります。

「おくすり通信簿」による適正服薬支援
株式会社メディアラートが提供する「おくすり通信簿」は、レセプトデータをもとに服薬状況を分析し、課題のある対象者へ分かりやすく情報提供を行う、自治体・健保向けの適正服薬支援事業です。
対象者には、現在の服薬状況や注意点を整理した「おくすり通信簿」を送付し、医療機関や薬局での相談に活用できる「パーソナルレポート」も併せて提供します。
さらに、通知後にはコールスタッフによる説明や、必要に応じた薬剤師相談を行うことで、通知して終わらせない、行動変容までを見据えた支援を行っています。

健康被害の予防と医療費適正化を同時に
導入事例では、重複・多剤の見直しによる薬剤費の抑制や、長期服用が望ましくない薬の処方見直しなど、具体的な改善が確認されています。
服薬リスクの低減は、住民・被保険者の安全確保につながるだけでなく、結果として医療費や前期高齢者納付金の抑制にも寄与します。

担当者の負担を抑えた実施が可能です
本事業では、レセプトデータの提供以外の業務はメディアラートが一貫して対応します。
分析、対象者抽出、通知作成・発送、フォロー、効果検証までを包括的に実施するため、自治体・健保担当者の実務負担を最小限に抑えることができます。
データヘルス計画や保健事業の一環としても位置づけやすく、関係部署や理事会への説明資料としても活用しやすい点が特徴です。
実績紹介


まずは「自組織の状況を知ること」から
重複処方や多剤は、気づくことができれば防げるリスクです。その第一歩は、自組織の服薬状況を客観的に把握することにあります。
株式会社メディアラートでは、自治体・健康保険組合様向けに、重複処方・多剤の傾向を把握するための無料相談および資料提供を行っています。
まずは情報収集の一環として、お気軽にご相談ください。
\\ 自治体・健保向け 無料相談 //
<メディアラートのサービスのご紹介>
高齢者雇用における健康管理をトータルサポート
メディアラートは、高齢労働者の健康管理と安全確保をサポートする各種サービスを提供しています。
1. 適正服薬事業
おくすり通信簿による服薬状況の見える化
ポリファーマシー(多剤服用)対策
医療費適正化と従業員の健康維持を両立
2. データヘルス計画
健康データの分析と活用
エビデンスに基づいた効果的な健康施策の立案
PDCAサイクルによる継続的な改善
3. 転倒予防対策
高齢労働者の転倒リスク評価
職場環境の安全性向上支援
事故防止のための具体的施策提案
メディアラートは、課題に合わせたカスタマイズソリューションをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。



