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高齢社員の事故はデータで防げる!?

  • 株式会社メディアラート
  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:5 日前

補助金活用、リスク管理、高齢労働者

高齢社員の事故は「データ」と「制度」で防ぐ!今日からできる労災対策とコスト管理

~精神論ではない、科学的な安全対策とは~



こんにちは、株式会社メディアラート広報です。

前回(第2回)の記事では、高齢者雇用に伴うリアルなリスクとして、「転倒事故」や「多剤併用(ポリファーマシー)による不調」実際に起こりうるリスクや課題などについてお話ししました。

適切な「制度」と「技術」を組み合わせれば、これらのリスクはコントロール可能です。


最終回となる今回は、精神論や現場の努力だけに頼らない、「国の制度(補助金・健診)」「最新技術(データ活用)」を使った、具体的かつ効果的な解決策をご紹介します。


1.法制度の背景とポイント ←前回記事はコチラ

3.対策・活用できる制度や最新技術



  

1.まずはコスト負担を軽減!「助成金・国の制度」のフル活用

高齢者が働きやすい環境を整えるには、どうしても費用がかかります。そこで、コスト面の不安を解消するために、以下の3つの制度をフル活用しましょう。


① エイジフレンドリー補助金(厚生労働省)

高齢労働者の労働災害防止対策や、健康保持増進のための取り組みにかかる費用の一部を補助してくれる制度です。


  • 転倒防止: 階段への手すり設置、滑りにくい床材への変更、防滑靴の購入

  • 健康管理: 体力測定機器の導入、運動指導や栄養指導の実施費用 などが対象となります。


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② 65歳超雇用推進助成金

65歳以上への定年引上げや、定年の廃止、希望者全員を対象とする継続雇用制度の導入などを行った企業に対して支給される助成金です。人事制度の変更に伴うコストをカバーできます。


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③ 労災保険二次健診(二次健康診断等給付)

これは「会社負担なし」で使える国の制度です。 定期健康診断で脳・心臓疾患に関連する4項目(血圧・血中脂質・血糖・腹囲)すべてに異常があった場合、労災保険の負担で、二次健診(精密検査)と特定保健指導を受けられます。人間ドックでこれらの検査をすれば数万円かかってしまう内容が会社負担なしで受けられます。 就業中の脳梗塞や心筋梗塞といった重大な事故を防ぐため、対象者には必ず受診を勧奨しましょう。


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2.【ハード面】物理的に「転ばない」環境を作る

制度を活用して予算や仕組みを整えたら、次は現場の環境対策です。 高齢者の労災事故で最も多い「転倒」は、環境側のアプローチでリスクを大きく下げることができます。


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  • 4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底 基本中の基本ですが、通路の荷物をなくし、水濡れを拭き取るだけでリスクは激減します。

  • 「明るさ」の確保 高齢者は若年層よりも多くの光量を必要とします。足元の照度を上げることで、段差の見落としを防げます。

  • 段差解消と滑り止め 数センチの段差解消や、滑り止めテープの施工は、前述の補助金の対象になる場合も多い有効な対策です。



3.【ソフト面】「見えないリスク」を科学するデータ活用

ハード面の対策だけでは防げない事故があります。それは、従業員の「健康状態(内部要因)」に起因するトラブルです。


  • 「薬の副作用でふらついて転倒した」

  • 「自覚症状がないまま持病が悪化して倒れた」


こうした事故を防ぐには、「誰が」「どんな」リスクを持っているかを把握する「健康の見える化」が不可欠です。ここで役立つのが、メディアラートが専門とするヘルスケアデータ分析です。



3-1.「薬のリスク」を見える化する(適正服薬事業)

複数の薬を飲んでいる(ポリファーマシー)状態では、副作用によるふらつきや転倒リスクが高まります。 メディアラートの「おくすり通信簿®」を活用すれば、レセプトデータ(医療費明細)を分析し、多剤服用のリスクがある従業員を特定して、個別に注意喚起や受診勧奨を行うことが可能です。 プライバシーを守りつつ、会社として「薬による事故」を未然に防ぐ、先進的なアプローチです。

適正服薬
適正服薬

   

3-2.「転倒しやすさ」を数値化する(転倒予防・ロコモ対策)

「元気そうに見えるけど、実は足腰が弱っている」という隠れリスク(ロコモ予備軍)を発見するために、データ分析を活用します。 転倒バランスセンサーを用いて「転倒リスクが高い従業員群」を統計的に特定。その人たちに重点的に運動指導を行ったり、危険の少ない部署へ配置転換したりすることで、効率的に労災を防ぐことができます。


転倒予防、バランス測定
転倒予防、バランス測定

    


まとめ:安全対策は「コスト」ではなく「投資」

全3回にわたり、高齢者雇用の背景からリスク、そして対策までをお伝えしてきました。

2025年の法改正対応は義務ですが、そこで安全対策をしっかり行えば、それは「若手にとっても働きやすい職場」になり、結果として企業の生産性向上や、ブランド価値の向上につながります。


何から始めればいいか分からない」「自社の潜在リスクを知りたい」という企業様は、ぜひ一度、データの専門家にご相談ください。



<無料相談のご案内>

御社の「隠れた健康リスク」、データで診断しませんか?

メディアラートでは、高齢者雇用に伴う安全対策や健康経営について、無料の個別相談会を実施しています。


  • 「おくすり通信簿」で薬のリスクをチェックしたい

  • 自社のデータで何が分析できるのか知りたい


どのようなお悩みでも構いません。まずは現状をお聞かせください。



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<メディアラートのサービスのご紹介>

高齢者雇用における健康管理をトータルサポート

メディアラートは、高齢労働者の健康管理と安全確保をサポートする各種サービスを提供しています。


 おくすり通信簿による服薬状況の見える化

 ポリファーマシー(多剤服用)対策

 医療費適正化と従業員の健康維持を両立


 健康データの分析と活用

 エビデンスに基づいた効果的な健康施策の立案

 PDCAサイクルによる継続的な改善


 高齢労働者の転倒リスク評価

 職場環境の安全性向上支援

 事故防止のための具体的施策提案


高齢者雇用時代を迎え、従業員の健康管理はますます重要になっています。メディアラートは、企業様の課題に合わせたカスタマイズソリューションをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。



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